
久しぶりの南座での花形歌舞伎。73年ぶりに新たな着想で蘇ったという『曽根崎心中物語』、壱太郎さんと右近さんの桜プロ🌸落ち着いた最後のシーンの余韻が、なんだかしばらく残る一日で、やはり今日も最高でした。
花形歌舞伎ってなに?
「花形歌舞伎」は、次の時代を担う若手役者さんたちが中心になって作り上げる公演のこと。今回は中村壱太郎さんと尾上右近さんのお二人が、お初と徳兵衛をそれぞれ入れ替えて演じるダブルキャスト体制でした。
桜プロは壱太郎さんがお初、右近さんが徳兵衛。松プロはその逆で、右近さんがお初、壱太郎さんが徳兵衛。同じ作品を二通りで楽しめるという、なんともなんとも贅沢な仕掛け!そのプログラムだけでご飯3杯いける🍚


そして今回の演目『曽根崎心中物語』は、1953年に新作歌舞伎として誕生した『曽根崎心中』を、なんと73年ぶりに新たな着想で蘇らせた特別バージョン(中村鴈治郎さん監修)。「物語」がついているのがポイントで、いつもの『曽根崎心中』とはまた違うんですね〜。

今回の構成は、第一部が『曽根崎心中物語』、幕間をはさんで第二部が「特別対談」。いつもの歌舞伎公演より少し短めで、対談までセットで楽しめるというお得感のある構成でした。
桜プロの曽根崎心中物語
実は今回、観劇前に角田光代さんの『曾根崎心中』を読んでから行ったのですが、これがちょっとした発見につながりました。
角田版のお初は、心中=徳兵衛さんとずっと一緒にいられる、という前向きな気持ちが強くて、本当に死ぬということを理解しきれていないような印象でした。それに対して、舞台の壱太郎さんのお初は、もう少し死への恐怖というか、これから起こることへの不安というか、この世に残る人たちへの情念などが感じられた気がします。
特に最後のシーン。盛り上げて泣かせるというより、なんだかとても落ち着いていて、その落ち着きの中に死へ向かう二人がふっと垣間見える。

それでもやっぱり壱太郎さんのお初はかわいく麗しくて、右近さんの徳兵衛も素晴らしくカッコよかったので、桜プロをもう一度堪能したいと思ったのでした。
第二部:特別対談
幕間のあとは第二部の特別対談。この日は壱太郎さん・右近さんに、ゲストは片岡仁三郎さんと尾上菊三呂さん。
ゲストお二人の登場の仕方が、もう笑える(笑)さっきまで「お初・・・」とか言ってた天満屋惣兵衛さんですか?って感じで(笑)詳しくは観たひとのお楽しみということで・・・とにかく和やかで笑いの絶えない時間で、普段のお二人の表情が垣間見られる素敵なトークセッションでした。

そして恒例の撮影タイムも!客席のみんなが一斉にカメラを構える時間、独特の高揚感があります。もちろん私も必死で撮るよね〜😂
曽根崎心中物語仕様のお弁当
会場に入ってからはイヤホンガイドを借りたり、フォトスポットで撮影したり、開演前は意外と忙しい・・・お弁当を買うのもその一つ。
今回は曽根崎心中物語仕様のお弁当。


包装紙が『曽根崎心中物語』なんですよ、もうこれだけで満腹・・・にはならないんだけど、結構満足(笑)
もちろん中身もしっかり豪華で、ひと品ひと品が丁寧。お祝いの席のような華やかさで、これは公演の思い出としてもぴったり。
まとめ
久しぶりの花形歌舞伎、桜プロでお二人を観られて、本当にうれしい一日でした。
今月はあと1回、松プロを観に行く予定なのですが、桜プロをもう一度観たい気持ちがむくむくと。壱太郎さんのお初と右近さんの徳兵衛、アンコールしたいけど、チケット取れるのかしら・・・チケット完売?なの?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
曽根崎心中物語シリーズ、ぜんぶ読む
この記事は、曽根崎心中物語を追いかけた観劇記録シリーズの一部です。
- 開演前のわくわくメモ: チケット取った直後のドキドキ
- 桜プロ 観劇1回目 ← 今読んでいる記事
- 松プロ 観劇: 壱太郎さんの立役、衝撃の松プロ
- 桜プロ 観劇3回目: ハシゴ曽根崎心中 & まさかの寺島しのぶさん
- シネマ歌舞伎: 壱太郎さんの舞台挨拶付き上映へ
関連リンク


コメント