南座での『曽根崎心中物語』桜プロを観終わったあと、いそいそとMOVIX京都へ。本日2軒目、シネマ歌舞伎『曽根崎心中』の完成披露上映会へハシゴ。藤十郎さんと鴈治郎さんの『曽根崎心中』、これが今月4回目の曽根崎心中。やはり今日も最高でした。
シネマ歌舞伎ってなに?

「シネマ歌舞伎」は、舞台で上演された歌舞伎を映画館の大スクリーンで楽しめるシリーズ。歌舞伎座などで収録された公演を、高画質・高音質で味わえる仕掛けです。チケットが取れなかった公演や、もう生では観られない舞台に映画館で出会えるのがうれしいところ。ただ、上映期間がとても短いので気をつけないと、あっという間に終わって見逃しがち。
今回は4月10日(金)公開の坂田藤十郎さん×中村鴈治郎さんによる『曽根崎心中』(2009年収録)の完成披露上映会。お初を藤十郎さん、徳兵衛を鴈治郎さんが演じられた、今となってはとても貴重な映像です。
南座からMOVIX京都までは歩いて15分くらい。17:30に桜プロが終演して、シネマ歌舞伎は18:40スタートだったので、余裕の余裕。実際はのんびり歩いて到着。でも気持ちは猛ダッシュでした(笑)
完成披露上映会と、鴈治郎さんの言葉

完成披露上映会は、上映前に中村鴈治郎さんと中村壱太郎さんの舞台挨拶付き。父子で並ばれての登壇です。
鴈治郎さんが、お父様である藤十郎さんのお初についてお話されていた一言が、「目の前にいるのはまごうことなきお初なんですね」と・・・父である藤十郎さんが完全にお初になっておられた、というお話で、息子の鴈治郎さんがそんなふうに語る場面に、ただただじんわり。
あ、あと、映画『国宝』での参考資料としてご覧になられていた映像が今回のシネマ歌舞伎の映像だと仰られていたような。吉沢さんと横浜さんもご覧になられたのね〜。でも観てる時は勉強しなくてはって必死だったんだろうな・・・わたしみたいにのんきに「わ〜❤️」とか言ってる場合じゃなかったでしょうね。(←それは間違いないw)

舞台挨拶のあとは記者の方々の撮影タイムを経て、観客の撮影会へ。みんなのスマホがいっせいに掲げられる時間、独特の高揚感があります。もちろんわたしも必死で撮るよね〜📸
「わたしのイメージのお初」は藤十郎さん
そして本編。ここで、藤十郎さんのお初に出会ってしまいました。
今月、桜プロで壱太郎さんのお初、松プロで右近さんのお初、そして桜プロ2回目でまた壱太郎さんのお初を観てきました。それぞれに違うお初で、どちらも好き。そして藤十郎さんのお初を観た瞬間に「わたしのイメージのお初って、これだわ!」と気づきました。
藤十郎さんのお初は、なんていうか、おてんば。無邪気で、生命力があって、ちょっと大胆で。心中に向かう物語なのに、その手前にあるお初の生命の輝きみたいなものが、ぐっと立ち上がってくる感じ。だからこそ最後の場面の切なさが、別の方向から胸に迫ってきました。
もう一回観たい。
シネマ歌舞伎ならではの楽しみ方
シネマ歌舞伎を観るたびに思うのは、これは観劇とは別の楽しみ方なんだよな〜ということ。
まず、どの席でも見え方が安定しているところ。映画館だからどこに座っても同じように観られて、舞台全体を引きで観たり、役者さんの表情にぐっと寄ったり、いつもの観劇とは違う視点で楽しめます。音も映画館ならではの聞こえ方で、台詞ひとつひとつがとても明瞭。あと座席がとってもふっかふか。
そのかわりに、空気の震えや客席のざわめき、舞台ならではのあの感じはありません。でも、大スクリーンで観るからこその、まるで目の前に役者さんがいるかのような迫力がある。やっぱり観劇は観劇、シネマ歌舞伎はシネマ歌舞伎として、それぞれに楽しみがあっていいのです。わたしはどっちも好きです。
まとめ
そしてエンドロール。若いころの藤十郎さんのお初のお写真がふっと現れて、これがもう、ビジュがかわいい。一枚目で完全に気持ちを持っていかれて、他に何枚あったのか覚えていません。(あったのかなかったのか記憶にないだけ。笑)
南座→シネマ歌舞伎のハシゴで、今月4回目の曽根崎心中。同じ演目をこんなに重ねて観た月は初めてだったけれど、不思議と飽きるどころか、観るたびに違う発見があって、観るたびに別のお初に出会えて、しあわせな月でした。
藤十郎さんのお初、映画館で出会えるうちに出会っておきたい一本です。
曽根崎心中物語シリーズ、ぜんぶ読む
この記事は、曽根崎心中物語を追いかけた観劇記録シリーズの一部です。
- 開演前のわくわくメモ: チケット取った直後のドキドキ
- 桜プロ 観劇1回目: 初日の桜プロ、お弁当も豪華で大満足
- 松プロ 観劇: 壱太郎さんの立役、衝撃の松プロ
- 桜プロ 観劇3回目: ハシゴ曽根崎心中 & まさかの寺島しのぶさん
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