
開場と同時に客席に入ったら、だれもいない歌舞伎座が広がっていました。すごい!だれもいない!!!普段は大勢のお客さんで埋まる場内を、静けさごと独り占めしたような数秒間。この景色が見られただけで、今日はもう大満足です。(まだ開演もしていないけど。)
八月納涼歌舞伎 第二部の構成
八月納涼歌舞伎は、一日を第一部・第二部・第三部に分けた三部制。第二部は『眠駱駝物語 らくだ』(46分)と、幕間25分を挟んで『百千鳥沖津白浪 鬼神のお松』(1時間23分)という組み合わせです。落語がもとの喜劇と、伝説の女盗賊もの。笑って泣ける、振り幅デカすぎMAXの二本立てでした。

部と部の間は、2階ロビーでのんびり
第一部から続けて観る日は、部と部の間を歌舞伎座のロビーで過ごします。2階のロビーにはソファがたくさんあるので、わたしはいつも2階でコーヒー。スタッフの方にお声がけをして、次の部のチケットをもぎってもらえば、あとはコーヒーを飲みながらのんびり開場を待つだけ。

そして劇場への扉が開いたと同時に入場すると、冒頭のあの「だれもいない歌舞伎座」に出会えます。赤い提灯の並ぶロビーから、静まり返った客席へ。この流れ、ちょっとした特典みたいで好きです。これはほんとおすすめ!
『眠駱駝物語 らくだ』何回見ても笑える

今月2回目の『らくだ』。じわじわくる面白さで、2回目でもやっぱり笑いました。
勘九郎さんの久六が本当に素晴らしくて、そして幸四郎さん、もしかしてセリフ飛んだ?と思うようなアドリブっぽい場面があって、なんだかほっこり。長三郎さんはかわいすぎ❤️幸四郎さんとの絡みも面白かったし、勘九郎さんが話の流れで「(長三郎さんと)よく似てると言われます」なんて言うものだから、もう客席はメロメロ。実の親子だからこそのお楽しみですよね〜。勘九郎さん、どんどん面白くなってる気がするんだけど、吉本加入したりした?ってレベル。
『百千鳥沖津白浪 鬼神のお松』七之助さんが切なすぎて

本興行では62年ぶりの上演という『鬼神のお松』。七之助さんが女盗賊・女房・母という顔を演じ分けるのですが、もう、切なすぎてたまらんかった(泣)花道での七之助さんを見てたら涙が溢れて😭
そして第一部の幕間でお見かけした、出勤直後の米吉さん(めっちゃくちゃかわいくて心臓止まった。)が藤浪役でご登場。舞台の上でもやっぱりかわいい。
大好きだったのが、七之助さんと歌昇さんが客席を歩く場面。お地蔵さん(観客)を見つけて、拝んだりするんです。『沼津』でも客席を歩く演出がありますが、あれ系、たまりません。役者さんに客席を歩き回られたら、もうだめよ(笑)
今回のお席は花道横の前から6列目、いわゆるドブ席(花道のすぐ横のお席のこと)。前方が開けていて舞台が見やすいうえに、花道の七之助さんをガン見できました。眼福😭
まとめ
じわじわ笑える『らくだ』と、切ない『鬼神のお松』。笑いと涙、どちらも味わえる第二部でした。
だれもいない歌舞伎座で始まって、余韻いっぱいで帰る。やはり今日も最高でした。

