テート美術館「YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」(2026年7月)

京都市京セラ美術館外観 美術館・博物館

真夏の京都、うだるような暑さのなか、京都市京セラ美術館へ。お目当ては「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」です。ひさしぶりにイギリス🇬🇧満載の空間にどっぷり浸かって、やっぱりなんだか(いい意味で?)ひねくれてるなぁと、愛を込めてほっこりした一日。やはり今日も最高でした。

京都市京セラ美術館外観
京都市京セラ美術館外観

久しぶりの京セラ美術館

到着してまずひとこと、「暑い🫠」。それでも建物が見えてくると、じわじわとテンションが上がります。

リニューアルされた京セラ美術館、新しくなる前の姿の記憶が少しあやふやになってきました。人間、新しい方にすぐ慣れるものですね。ガラス張りの正面をぐるりと眺めてから中へ。

YBAってなに?

YBAは「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト」の略で、1980年代末から90年代の英国に登場した若手アーティストたちの総称。ダミアン・ハーストが1988年に企画した「フリーズ」展をきっかけに注目を集め、既存の美術の枠にとらわれない自由な表現で、世界のアートシーンを席巻したのです。今回はテート美術館のコレクションを中心に、50名を超える作家の約90点が並ぶ大規模展。会場は新館の東山キューブです。

YBA & BEYONDのタイトルウォール
YBA & BEYONDのタイトルウォール

荷物はロッカーに預けて手ぶらで鑑賞。100円を入れて、あとで100円が返ってくるシステム!良心的🥺

重たいのに、色鮮やか。ルベイナ・ヒミド

展示室に入って早々に足が止まったのが、ルベイナ・ヒミドの《二人の間で私の心はバランスをとる》。重たい内容のはずなのに、色はどこまでも鮮やか。その重さと鮮やかさのギャップに、心をつかまれました。

ルベイナ・ヒミド作品の展示風景
ルベイナ・ヒミド作品の展示風景

ティルマンス好き!

ヴォルフガング・ティルマンスの写真作品群にも再会できました。「ティルマンス好き!」と心の中で叫びつつ、一枚一枚じっくり。

特に足が止まったのは、ポストカードやグッズにもなっていた「ザ・コック」。それから「JAL」。好きな作家の作品に展覧会でばったり会えるのは、うれしいものです。

問いが止まらない。デレク・ジャーマン

意外な再会だったのが、デレク・ジャーマンの《運動失調―エイズは楽しい》。昔、映画『BLUE』を図書館で借りて、何度もくり返し観ていた時期がありました。

この絵は、目が少しずつ見えなくなっていた頃に、絵筆の代わりに指で描かれたものなのだそう。色は見えていたのかな、どのくらい見えていたのかな、どのくらい見えなかったのかな。指の感覚を頼りに描いていたのかな。なにをみて、なにをもってして、完成となったのかな。なんでこんなにカラフルなんだろう。カラフルだけど、混ざると汚い色になってるね・・・。

答えの出ない問いばかりが、次々に湧いてくる。そんな時間を過ごした一枚でした。
この1年後に亡くなったのか・・・

影まで作品、コーネリア・パーカー

コーネリア・パーカーの《コールド・ダーク・マター:爆発の分解イメージ》は、無数の破片が空中に吊るされた大きなインスタレーション。光が強くて、ひとつひとつのオブジェの形が見えない部分も多かったのだけど、そのぶん壁いっぱいに広がる影の迫力がすごい。作品そのものだけでなく、影まで作品の一部のようでした。いろいろな角度からぐるぐる眺めて、たくさん撮影。

コーネリア・パーカーのインスタレーション
コーネリア・パーカーのインスタレーション

ちなみにこの展覧会、撮影NGがどれかわからないくらい撮影OKだったのに、みんなあまり撮影していませんでした。映えないからかな😂 そんななか、この影の作品だけはみんな撮影しまくり。気持ちはとてもわかります。
ジェイク&ディノス・チャップマンの作品とか、恐ろしいほど「映え」ではないもんね・・・

壁いっぱいに広がる影
壁いっぱいに広がる影

まさかのマーティン・クリード

そして今回いちばんテンションが上がったのが、マーティン・クリード。《作品No.74》と《作品No.88》が展示されていました。大好きな作家なので、下調べもしていなかったので、まさか見られるとは思っておらず、本当にうれしかった・・・。

クリードは、日用品や事務用品のような、普段の生活でよく目にするものを使って作品を作る人。なんでもないものが、ガラスケースに陳列されると、アート作品になるっていうね。価値の付加?コンテキストの重要性?
なんの変哲もない丸まった紙屑が、ガラスケースと美術館という文脈で作品になる、おもしろいよね。

近づいたり離れたり、いろんな角度から眺めては、ひとりでにやにやしてしまいました。あとは美術作品を鑑賞するようにガラスケースに陳列された紙屑を「鑑賞する」観客を眺めてみたり。

まとめ

作家ごとの個性がとにかく強くて、絵画、写真、映像、インスタレーションと手法も幅広い。90年代英国アートの空気を、まとめて浴びられる展覧会でした。所要時間は1時間ちょっと。

チャップマン・ブラザーズやデヴィッド・シュリグリーの作品にも会えて、大好きなあたりをまとめて堪能。やっぱりブリティッシュ・アートって、なんだかひねくれてる。そこが好き(愛)。

外に出ると、目の前には平安神宮の大鳥居。チラシと一緒にパチリと撮って、締めの一枚に。オピーと鳥居。心はすっかり満たされた、夏の一日でした。京都、暑すぎる🥵

オピーのチラシと平安神宮大鳥居
オピーのチラシと平安神宮大鳥居
テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート 展覧会情報
展覧会名テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート
会期2026年6月3日(水)〜9月6日(日)
会場京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
開館時間10:00〜18:00(入場は閉場30分前まで)
休館日月曜日(祝日の場合は開館)
観覧料一般2,300円 / 大学生1,500円 / 高校生900円 / 中学生以下無料
作品数50名を超える作家による約90作品
アクセス京都市左京区岡崎円勝寺町124。市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車すぐ
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