ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―(2026年9月)

夕方の雲と庭園に囲まれた東京都庭園美術館本館 美術館・博物館
ルーシー・リー展のポスターが掲示された東京都庭園美術館の入口
ルーシー・リー展のポスターが掲示された東京都庭園美術館の入口

ルーシー・リーの器を見に、東京都庭園美術館へ。のはずだったのですが、先に白状しておきます。気持ちは途中から、建物のほうに持っていかれました。頑張ったんだけどね、ちょっと無理だったわ(笑)

正門から本館まで、緑の道

正門をくぐると、本館までは背の高い木々に囲まれた道が続きます。展示を見る前から、歩くだけでほんとに気持ちいい。

正門から本館へ続く緑豊かな道
正門から本館へ続く緑豊かな道

突き当たりに現れる本館は、1933年に朝香宮家の自邸として建てられた旧朝香宮邸。正面から見た瞬間、「素敵な建築。やっぱり好き。」と心の声が漏れます。

東京都庭園美術館本館として使われる旧朝香宮邸の外観
東京都庭園美術館本館として使われる旧朝香宮邸の外観

入場まで1時間、庭園さんぽとカフェ

本展は日時指定予約制。当日その場で買える枠は約1時間後だったので、ガーデンマップを片手に庭園を散策しました。庭園側から見上げた本館の窓には雲が映り込んでいて、正面とはまた違う表情です。

そのあとはcafé TEIENで、ナッツがのったタルトと紅茶。庭園を眺められる席で、のんびり時間調整。ルーシー・リー展のコラボケーキは、夕方だったので売り切れ・・・。コラボケーキを目当てにするなら、早い時間に行くのが正解かも。

café TEIENで庭園を眺めながら食べたナッツのタルト
café TEIENで庭園を眺めながら食べたナッツのタルト

白い花瓶に、想像でお花を生ける

指定時間になって、いよいよ展示室へ。ルーシー・リーは20世紀を代表する陶芸家で、国内では約10年ぶりの回顧展。注目度がとても高くて人も多いです。

いちばん好きだったのは、壺みたいな白い花瓶。あれにお花を生けたらどうなるんだろう、と想像したらめっちゃ素敵でした。想像の中だけですが🤣青も素敵だったけれど、わたしは白が好きだったなあ。

口縁の薄さは本当に美しくて、見ているだけで口当たりがいいんだろうなとか想像して悶絶。口の広い浅型の器は、どこから見ても完璧なフォルムで見飽きません。ガラスケースに映り込む器の形まで美しいのだから、もう降参です。

青い釉薬の浅い鉢
青い釉薬の浅い鉢

凛とした佇まいなのに、なんだかとても親しみやすい。すぐそばにいてくれるような安心感がある器たちです。

所蔵先の表記を眺めるのも楽しくて、大山崎山荘美術館ってやっぱりいいコレクション持ってるよな〜、としみじみしました。久しぶりに大山崎山荘美術館も行きたくなった🍃

新館の展示室は、天井から白い糸状の素材が曲線を描いて下がっていて、これも素敵。入口の細い線でできた矢印サインもかわいかった。

ルーシー・リーより建築(笑)

そして本館です。入ってすぐのお客様用お手洗いから、装飾ガラスがすでに美しい。

花と幾何学模様の装飾ガラスがある旧朝香宮邸のお客様用洗面室
花と幾何学模様の装飾ガラスがある旧朝香宮邸のお客様用洗面室

大食堂には大理石の暖炉、暖炉上の壁画、幾何学模様の天井、そしてルネ・ラリックの天井照明「パイナップルとざくろ」。食べ物をモチーフにした装飾が随所にあって、見るところが多すぎます。

赤い絨毯の階段は、素敵すぎるのよ。

赤い絨毯と装飾的な手すりが美しい旧朝香宮邸の階段
赤い絨毯と装飾的な手すりが美しい旧朝香宮邸の階段

そして書斎。円形の間取りに木張りの壁、曲線のガラス天板の机、造り付けの本棚。ここに本がぎっしり並んでいたんだろうなと想像したら、たまらなかった! こんな書斎がほしい。どんな本を読んでたの?!タイムスリップしたい!!!!

曲線的な机と木張りの壁が印象的な旧朝香宮邸の書斎
曲線的な机と木張りの壁が印象的な旧朝香宮邸の書斎

カーテン越しのバルコニー、アーチ形の開口部、ガラス扉の向こうの緑、玄関のモザイクタイル。いちいちかわいすぎる。玄関前の狛犬は、アール・デコの洋館にいるのがちょっと不思議で、でも君、とってもかっこいいじゃないか🦁

まとめ

夕方の雲と庭園に囲まれた東京都庭園美術館本館
夕方の雲と庭園に囲まれた東京都庭園美術館本館

見終わって外に出ると、夕方の雲と本館。ずっと見ていられます。ここにベンチがあるのも、わかりみが深すぎる・・・

ルーシー・リーの器はとても素敵でした。それは間違いない。でもやはり建物が強烈に素晴らしすぎました。今度は建物メインの展示のときに、また来ようと思います。

目黒駅までの道には、デザイン違いの展覧会フラッグが並んでいて、余韻まで用意されているみたいでした。器のこと、ちゃんと覚えています、たぶん。

ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ― 基本情報
展覧会名ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―
会期2026年7月4日(土)〜9月13日(日)
会場東京都庭園美術館(本館+新館)
所在地東京都港区白金台5-21-9
開館時間10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日毎週月曜日(ただし7月20日は開館、7月21日は休館)
観覧料一般1,400円/大学生1,120円/高校生・65歳以上700円/中学生以下無料(日時指定予約制)
アクセスJR・東急「目黒駅」より徒歩7分、都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩6分
所要時間庭園散策とカフェを含めて2時間ほど
撮影会期中は一部作品等を除き撮影可。フラッシュ・動画・三脚等不可。非営利目的の個人利用に限ります。
カフェcafe TEIENの展覧会コラボケーキは950円、数量限定
巡回三重県立美術館、あべのハルカス美術館へ巡回予定
ひとり鑑賞メモ日時指定制ですが当日枠もあります。夕方は入場が約1時間後になることもあるので、待ち時間は庭園とカフェで。展示室とカフェは混雑前提で、時間には余裕を。
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