谷口吉郎・吉生記念金沢建築館(2025年12月)

水面に空が映り込む水庭 美術館・博物館
水面に空が映り込む水庭
水面に空が映り込む水庭

金沢に用事があって、せっかくだから鈴木大拙館に再訪しようと思っていたんです。この日の用事っていうのが実は谷口吉生さんの建築館のすぐそばでした。歩いて行ける距離、それならば今回はこちらに行くしかない!と急遽予定変更。やはり今日も最高でした。

谷口さんの建築館ってどんなところ?

金沢建築館の外観
金沢建築館の外観

谷口吉郎・吉生記念金沢建築館は、その名のとおり谷口吉郎・吉生という親子ふたりの建築家にちなんだ施設です。お父さんの吉郎さんは金沢出身で、東京国立博物館の東洋館などを手がけた方。息子の吉生さんはニューヨーク近代美術館(MoMA)の新館などを設計した、世界的に知られる建築家です。

谷口さんはもともと昔から大好きな建築家。鈴木大拙館も吉生さんの設計なので、本当は谷口建築のはしごしたかったんだけど・・・

館で見られるのは、迎賓館赤坂離宮の和風別館「游心亭」の主和室と茶室を、忠実に再現した展示も!本物は予約していかなきゃだったりなかなかハードルが高いのですが、ここで間近に体験できるのは貴重です。

游心亭の再現に「おぉ!」

游心亭の主和室(広間)の再現
游心亭の主和室(広間)の再現

広間に足を踏み入れると、まず人気のなさに「お、おぉ・・」となりました(笑)そうではなくて、天井の高さと畳の広がりに「おぉ!」と声が出ました。きりっと整っているのに、どこかやわらかい。さすが谷口建築、という佇まいです。こんなに素晴らしいのに、なぜだれもいないんだ・・・

游心亭を見ていたら、本物の赤坂離宮にも行きたい気持ちがむくむく。ずっと思ってはいるんですが、東京に行くとどうしても歌舞伎がメインになって、なかなか時間が取れず・・・って言い訳ね。いつか必ず、今年中に!って今年はたぶん無理(笑)

游心亭の茶室の再現
游心亭の茶室の再現

やっぱり谷口さんは水だった

谷口さんの建築といえば、水を使った空間。游心亭の再現を眺めながら、ふと「あれ、この建築館には水がないな・・・」と思っていたんです。

そうしたら、まさかの游心亭と同じ空間にちゃんとありました。心奪われたのは、こちらの水庭。よく晴れた、冬にしては少し暖かい日で、空が水面にきれいに映り込んでいます。そこへ鳥が水を飲みに来て、つつくたびに水紋がそっと広がっていく。游心亭を見に来たはずなのに、すっかりこっちに夢中。

建物越しに広がる水庭
建物越しに広がる水庭

この水庭、四季それぞれで表情が変わるそうです。今度はまた違う季節に来てみたいなあ、と思いながら、しばらくぼーっと眺めていました。この素晴らしい光景を眺めていたら、鈴木大拙館はまた今度でいいかな〜って思えるくらいに満足してました。

まとめ

当初の予定にはなかったのに、思いがけず出会えた游心亭と水庭が、いちばん心に残る時間になりました。

次は違う季節の水面を見に。そしていつか、本物の赤坂離宮にも。宿題が二つ増えた、しあわせなより道でした。

谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館 基本情報
所在地石川県金沢市寺町5-1-18
アクセス金沢駅からタクシー約15分。最寄りバス停「広小路」から徒歩約3〜6分。一般駐車場なし
開館時間9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日月曜日(休日の場合は直後の平日)、年末年始(12月29日〜1月3日)、展示替期間ほか
料金常設展 一般310円。企画展+常設展 一般1,000円(高校生以下無料)
ひとりさんぽメモ展示をじっくり見るならひとりがいちばん。自分のペースで回れます。
備考游心亭の主和室(広間)・茶室の再現を常設展示として見学可
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