
ずっと泊まってみたかった、ジェームズ・タレルの「光の館」。ボルタンスキーの作品も観たいし、あの映える清津峡のトンネルにも行ってみたい。そんな越後妻有アートめぐりの旅で、ついに念願の宿泊が叶いました。しかも直前に他のグループのキャンセルがあったそうで、まさかの貸切!静かな山の中で、光と空だけに向き合う夜になりました。やはり、今夜も最高でした。
光の館ってどんなところ?
光の館は、光のアーティスト、ジェームズ・タレルによる宿泊型の体験作品。谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』に着想を得て、伝統的な日本家屋にタレルの光の作品を融合させた、世界でも例のないゲストハウスです。

和室”Outside In”の屋根はスライド式で、開けると天井に四角い「空」が現れます。ガラスなどの遮蔽物は一切なし。日中の見学もできますが、日の入り・日の出のライトプログラムは宿泊者だけの体験です。
宿泊の手続きを済ませると、スタッフの方の説明があります。お風呂のことやキッチンのことや鍵のこと、あとは屋根の開閉方法も!雨が降ったり雪が降るようなら屋根は閉めないと畳が濡れてしまうので要注意ということも・・・責任重大ですー!
畳に寝転がって観るライトプログラム

日の入りの時間、畳に寝転がって天井の空を見上げます。間接照明の色が少しずつ変わっていく・・・はずなんだけど、正直に言うと、その場では「この色きれい!」とか特定の色に対する感動というのはあまりありません。照明の色そのものより、その色と空の移り変わりに気持ちが引っ張られるので、ただひたすらに光の流れに身を任せるという状況。


おもしろいのはここから。あとでカメラロールを見返したら、青、紫、緑、赤・・・こんなに色が変わっていたの?!と改めてびっくり。その場では気づけなかった変化が、写真で振り返るとくっきり見える。なんだかとても不思議な鑑賞体験でした。

体が発光するお風呂「Light Bath」
光ファイバーで照らされたお風呂にも入りました。真っ暗な夜に入ったので、湯船の中で体がぼんやり発光して見えて、ゆったり疲れを癒すというより、終始興味津々。不思議で、綺麗で、楽しかったけど、疲れはたぶん取れていません(笑)
星空と虫と、まさかのタレル拒否

夜、屋根を開けると星空。とても綺麗でした。夜の闇そのものも綺麗だった。ただし山の中なので、虫もたくさん入ってきます。星空と虫との攻防戦、これもふくめて光の館です。
そして翌朝。日の出のライトプログラムも観たかったのですが、この日の日の出は5時ごろ。あまりにも眠すぎて起きられず、つき始めた光が眩しくて、布団を頭からかぶるという暴挙にでた私。まさかのタレル拒否。
目覚めた時に自分のバカさに気づき失笑。
泊まってわかった、光の館の暮らし
ごはんは近くのコンビニなどで調達するスタイル。ただしキッチンにはお皿も調理道具もしっかり揃っているので、お料理しようと思えばなんでもできそうでした。わたしはコンビニで適当に買って済ませたんだけどね。ゴミは外のゴミ箱へ、きちんと分別して。
アート作品に泊まって、することは特にない。それがいちばんの贅沢でした。
まとめ
色の変化に驚くのは、なぜかいつも後から。空と光と虫と、静かな一晩でした。次に泊まることがあれば、今度こそ日の出プログラムを・・・観る!

