
手のひらにのせた小さな石のかけらが、瀬戸内海に浮かぶ島みたいに見えた。この一枚が撮れただけで、犬島まで来た甲斐があったなあと思う。やはり、今日も最高でした。
犬島精錬所美術館ってどんなところ?
犬島は岡山側に浮かぶ小さな島。かつて銅の製錬所があり、わずか10年ほどで操業を終えたその遺構を保存・再生したのが、犬島精錬所美術館です。カラミ煉瓦と煙突が青空に映えて、遺構なのにどこか清々しい。

今回は高松港から豊島経由のフェリーで向かいました。瀬戸内国際芸術祭2025の秋会期も終盤だったこともあり、船はほぼ満席。海外からの観光客が多かったな〜。イタリア語やフランス語が飛び交ってました。
それでも島に着いてしまえば、驚くほどのんびりした空気が流れていました。

ガイドツアーに参加してみた
美術館では、スタッフの方によるガイドツアーに参加しました。玄関集合で時間は決まっているけれど、1日に何度か開催されているみたい。
見ているだけではわからないお話をたくさん聞けて、これが本当に楽しかった。犬島から見える島に、大阪城の石垣の採石場(丁場)跡があるというお話も。石の島々の歴史は製錬所よりずっと前からあったんだなぁと、瀬戸内の見え方がちょっと変わりました。小豆島にも丁場跡があるらしいので、今度行ってみたい。黒田家の刻印とか探したい。
ちなみに2026年3月からは、見学方法が自由鑑賞制から時間指定のガイドツアー制に変わったそうです。「参加してよかった!」と思ったあの体験が、いまや標準スタイルに。これから行かれる方は、公式サイトで集合時間をチェックしてから行くのがおすすめです。
落ちてるものまで作品に見える島
美術館へ向かう道すがら、小さな石のかけらを見つけました。たぶん製錬所で生まれたもののかけら。持って帰ることはできないから、せめて手のひらにのせて写真だけ。海を背景にすると、まるで瀬戸内海に浮かぶ小さな島。お気に入りの一枚になりました。石、かわいい。
石垣の窪みには、自然に落ちた柿がひとつ。太陽に照らされて、朽ちていく姿までなんだか尊い。芝生にはオレンジ色のキノコもちょこんと。


アートの島だと思って歩いていると、落ちているものまで全部作品に見えてくるから不思議〜。すべてがスペシャル。この「島マジック」っていったいなんなんだろう(笑)

まとめ
帰りの船の前に、港の案内所の隣のカフェでレモンスカッシュを一杯。瀬戸内だからね、やっぱりレモンだね。爽やかでおいしい。

海を眺めながらぼんやり飲んでいたら、フェリー満席の賑わいがうそみたいに、静かな島時間が流れていました。芸術祭をやっていない時期は、もっともっと静かなんだそう。今度はそんな犬島にも来たい。で、帰りのフェリーも満席でした(笑)

