ホームに滑り込んできたのはやはりアンパンマン列車。ホームにいたこどもたちのテンションが上がったところで、いざ今治へ。本当は松山城の予定だったのに、藤堂高虎に惹かれて急遽行き先を変更した今治城、やはり今日も最高でした。
歩いた順路を写真で見る → お城めぐり:今治城(ルートマップ)

今治城ってどんなお城?
今治城は、築城の名手・藤堂高虎が慶長7年(1602年)から築いたお城です。海水を引き込んだお堀を持つ「海城」で、高松城・中津城とならぶ日本三大水城のひとつ。砂が吹き上げられてできた「吹揚の浜」に建てられたことから、別名は吹揚城(ふきあげじょう)と呼ばれています。

ちなみに天守は、完成直後に高虎が国替えになった際に解体・移築されたという説と、そもそも天守台がないことから「なかった」説があって、いまだに決着していないそう。福岡城に続いて、またしても天守ミステリー。結局どっちなのよ。
最寄りはJR今治駅で、歩くと20分ほどかかります。この日はすこし暑かったので、タクシーでさくっと向かいました。
海水を引いたお堀と、泳ぐ魚たち
お堀をのぞき込むと、魚が悠々と泳いでいます。それも、川の魚ではなくて海の魚。お堀に海水が引き込まれているので、クロダイなどの海の生き物が暮らしているのだそう。案内板には「今治城の堀のふしぎ」として魚の種類まで紹介されていて、お城なのに、ちょっと水族館気分。


藤堂高虎像と天守からの眺め
広場では、馬にまたがった藤堂高虎公がお出迎え。かっこいい。天守をバックにした姿が様になっていて、つい何枚も撮ってしまいました。

天守の中は資料館になっていて、お城のジオラマや展示をゆっくりと時間をかけて見学。最上階からは今治の街と瀬戸内海、しまなみ海道まで見渡せました。海城だったことが、上から見るとよくわかる眺めです。

ところで天守のお手洗い、壁の一部が石垣でした!入った瞬間にどきっとした(笑)あと、案内ビデオのモニターの電源スイッチはセルフで入れる方式。なんだか手作り感があって、これはこれで好きだし和む(笑)
忠実に復元された、武具櫓と鉄御門
今治城の建物は明治以降に取り壊されてしまったのですが、昭和55年の天守再建を皮切りに、約30年かけて少しずつ復元されてきました。なかでも平成19年に完成した鉄御門(くろがねごもん)と武具櫓は、資料をもとに築城当時の姿を忠実に再現したものだそうです。
鉄御門の前は石垣に囲まれた枡形になっていて、攻め込んだら最後、四方から狙われる「袋のねずみ」状態。石垣には、普請奉行・渡辺勘兵衛の名にちなんだ巨石「勘兵衛石」がどんと据えられていて、見栄えも防御も両立する高虎流を感じます。かっこいい(←え、今日何回目?笑)



武具櫓の中では、木組みの天井を見上げるのも忘れずに。新しい木の梁がきれいに組み上げられていて、床には石落とし(石垣を登る敵に石を落とすための仕掛け)ものぞけます。覗き込み、(想像上で攻めてきた敵に)狙いを定めて・・・「うんいける!」と一人で納得。

復元された建物に出会うたび、毎回同じテンションで感動している気がしますが、きっとこれからも、出会うたびにこうなるんだと思う(笑)。資料が残っていて、それを大切に形にする人たちがいて、いまこうして中を歩ける。ありがたいなぁとしみじみしました。
お堀をぐるりと一周
天守を出たあとは、お堀沿いをのんびり一周。海からの風が気持ちよくて、歩いているだけで満たされます。

途中、平山郁夫画伯の「しまなみ海道五十三次スケッチポイント」を発見。石碑のスケッチと同じ構図で天守を眺められる場所で、画伯と同じ景色を見ているのかと思うと、ちょっと贅沢な気分。


ベンチに座ってポカリを飲んで、ひと休み。お堀と天守を眺めながらの水分補給、最高です。(石垣がかっこいい〜)

そうそう、お堀には海水を出し入れする水門があるのですが、これはスタッフの方が「あそこから海とつながってるんですよ〜」と教えてくれたもの。ひとり旅だと、こういうちょっとした交流がうれしいんですよね。教えてもらわなかったら、確実に見逃していました。そのくらいけっこう小さい。
御城印と、カードと、今治タオル
記念に購入した御城印は、登城記念の通常版。高虎像と天守をバックに撮影したら、われながら最高の一枚に📷日本100名城のカード(No.79)もゲット。

そして今治といえばタオルの町なので、今治タオルの藤堂高虎柄で、ハンドタオルとフェイスタオルを購入しました。このクオリティで1500円は安い。タオルを買いに、また来てもいいくらいです。


どちらも天守1階の受付で購入。たくさんグッズがあるので、しっかり目に悩みました(笑)
まとめ
帰る前に、今治のソウルフード「焼豚玉子飯」を白楽天さんで🐖駐車場は満車だし、入り口にはたくさんの人が並んでいましたが、ひとりだったのでカウンターにすぐ通してもらえました。甘辛いタレと半熟玉子、ご飯少なめでぺろりと完食。お城のあとのご褒美ごはんでした。クセになる味。


海とつながるお堀、忠実に復元された櫓、そして今治タオル。今治城は、海城ならではの楽しみがぎゅっと詰まった最高の名城でした。
帰りの飛行機からは、眼下に大阪城が。空からも城めぐりができてしまった、城づくしの一日でした。


