お城めぐり:備中松山城(2026年10月)

霧の中、岩盤の上に立つ二重櫓 お城めぐり
霧の中、岩盤の上に立つ二重櫓
霧の中、岩盤の上に立つ二重櫓

霧の山城で、いちばん目を奪われたのは天守ではなく、岩盤の上に立つ二重櫓でした。あまりにもかっこよくて、しつこく何枚も撮影。やはり今日も最高でした。

🗺️歩いた順路を写真で見る → お城めぐり:備中松山城ルートマップ(2026年10月)

備中松山城ってどんなお城?

岡山県高梁市、臥牛山(がぎゅうざん)の標高430mあたりに建つ備中松山城。江戸時代の天守が今も残る「現存天守12城」のひとつで、天守が残る山城はここだけなんだそうです。天守と二重櫓、土塀の一部は国の重要文化財。

二の丸から見上げた天守と石垣
二の丸から見上げた天守と石垣

備中高梁駅からは観光乗合タクシーで8合目の「ふいご峠」まで行けますが、その先は歩いて登ります。

ちなみに、猫城主「さんじゅーろー」がいるお城としても知られています。

霧の山城を、ほぼ登山で歩いた日

やくもに乗って、まずは駅のスタバへ

ホームに入ってくるやくもを見て、「きたーーー!」とテンションが上がるところからスタート。新しくなった車両は車内もきれいで、ゆったり。乗り心地もよかったです。2人用のコンパートメントなんて席もあって、楽しそう。

特急やくもの先頭部
特急やくもの先頭部

備中高梁駅は、駅の外にコンビニとタクシー乗り場があるくらいの、のんびりした駅。朝早めに着いて時間つぶしをどうしようと思っていたら、駅にスタバがあって救われました。ひと休みしたら、観光案内所で乗合タクシーの受付をして出発です(前日17時までの予約制)。

ふいご峠から「登山じゃん」

ふいご峠でタクシーを降りると、案内板には「徒歩20分」。小さな道標の先は、落ち葉と岩の山道でした。登山じゃん(笑)

途中には城主からの「登城心得」が立っていて、「あわてず ゆっくり歩むべし」。了解!と思ったら、次の札で「この先足もと悪しきにつき 気をつけて歩むべし」と早速忠告されました。

雨で足元が悪く、滑らないように歩くので息が上がります。石垣も何も見えないまま長い石段が続いて、不安しかない・・・。それでも、楽しみにしていた備中松山城に行けると思うとワクワクが勝って、疲れなんてなんのその。15分以上はかかったはずなのに、体感は5分くらいでした。

霧の森の奥へ続く長い石段
霧の森の奥へ続く長い石段

霧の石垣と、こぢんまり天守

ようやく霧の向こうに石垣が見えてきました。軽い登山のあとなので、人工的な建造物にほっとします。霧に包まれた石垣と石段が、美しい。

霧の中から現れた石垣
霧の中から現れた石垣

白壁には丸や四角の狭間(さま:鉄砲や矢を放つための穴)がずらり。本丸の手前では狭間と石落とし(張り出した床から石を落としたりする仕掛け)が待ち構えていて、攻める側だったら、やられそうです・・・。

本丸で見上げた天守は、こぢんまり。でも、とても素敵な佇まいでした。

本丸から見上げた備中松山城の天守
本丸から見上げた備中松山城の天守

天守の中は、木の細部に夢中

小さな入口から天守の中へ。外で見た狭間を、今度は内側からのぞいてみます。

石段の先にある天守の小さな入口
石段の先にある天守の小さな入口

床には囲炉裏があって、お城の中で見たのは初めてかも!天井を見上げるのが好きなので、梁の組み方もじっくり。柱の足元には色の違う木が継いであって、新しい木で補修したのかな?と気になりました。

天守の床に設けられた囲炉裏
天守の床に設けられた囲炉裏

引き戸の上の溝は、今の引き戸と変わらないように見えて、ずっと変わらないものを見つけるとうれしくなります。途中で曲がる急な階段を上がると、上の階は格子窓から入る自然光がきれいでした。

引き戸の上の木の溝
引き戸の上の木の溝
格子窓から自然光が差し込む天守の室内
格子窓から自然光が差し込む天守の室内

御城印とお城カードは、本丸の入城券の窓口で。天守を背景に、記念撮影もしておきました。

岩盤の上に立つ二重櫓

天守のあと、二の丸から裏に回ってみると、そこにいたのが二重櫓。巨大な岩盤の上に立つ姿があまりにもかっこよくて、天守よりもこちらに目がいってしまいました。

城の建物の下に広がる岩盤と石積み
城の建物の下に広がる岩盤と石積み
巨大な岩盤と石垣の上に立つ二重櫓
巨大な岩盤と石垣の上に立つ二重櫓

渋い木の扉、苔の付いた岩肌、櫓の脇の不揃いな石段。ここが一番好きかもしれない。気づけば、しつこく何枚も撮っていました(笑)

二重櫓の下にそびえる岩盤を間近から見上げる
二重櫓の下にそびえる岩盤を間近から見上げる
霧と木々に包まれた二重櫓と岩盤
霧と木々に包まれた二重櫓と岩盤

山肌のほうまで石垣がしっかり築かれているのも、エモい。

山肌に沿って築かれた石垣と木々
山肌に沿って築かれた石垣と木々

大松山城跡は次回の宿題

裏手を歩いていたら、「マムシ注意」の貼り紙が。え😱

木の壁に貼られたマムシ注意の表示
木の壁に貼られたマムシ注意の表示

その先には、大松山城跡への道標。行ってみたかったけれど、帰りの乗合タクシーの時間があるので今日は諦めて次回に。道の先をのぞいたら、また登山じゃないか⛰️という山道でした。今回はほぼ下見のつもりだったので、よしとします。

戻る途中も、石垣にうっとり。天守をしつこく振り返っても、霧はすっきりしないまま(笑)上から眺める縄張り(城の区画の配置)は尊くて、重なる石垣はかっこいい。強すぎる。

木々越しに霧の中の天守を振り返る
木々越しに霧の中の天守を振り返る
上から見下ろした曲輪と石垣
上から見下ろした曲輪と石垣

下山路では、城主の札が「本日の登城 大儀であった」と。ありがとうございます!今回は歩きやすいスニーカーで来たけれど、次は登山靴でリベンジします。

「本日の登城 大儀であった」の登城心得
「本日の登城 大儀であった」の登城心得

帰りもやくもで

駅に戻って、ひと言。楽しかった!

備中高梁駅のホームにある観光看板
備中高梁駅のホームにある観光看板

お土産には、かわいいなと思って猫城主さんじゅーろーのお煎餅を。さんじゅーろー本人には会えなかったけど(笑)帰りもスタバでコーヒーを買って、のんびりやくもで帰りました。

川沿いの車窓は、やっぱりいい眺め。やくもの車窓が好きです。行きに気になっていた2人用と4人用のコンパートメントも撮影してきました。わたしはここには座ってないけど・・・一人なんでね!(笑)

まとめ

最後まですっきり晴れることはなかったけれど、霧の天守はなかなか見られないし、雨に濡れた草木もきれいでした。これはこれでよかったと思います。

霧に包まれた山と雨に濡れた木々
霧に包まれた山と雨に濡れた木々

天守も素敵だったけれど、いちばんは岩盤の上に立つ二重櫓。次は快晴の日に、大松山城跡まで歩きたい。今年中に、また来るかもしれません。

霧の中、岩盤の上に立つ二重櫓をもう一度
霧の中、岩盤の上に立つ二重櫓をもう一度
備中松山城 基本情報
所在地岡山県高梁市内山下1
料金入城料 大人500円、小中学生200円
開館・開城時間4〜9月 9:00〜17:30(最終入城17:00)/10〜3月 9:00〜16:30(最終入城16:00)
休館・休城日12月29日〜1月3日(台風・積雪などで臨時休城の場合あり)
アクセスJR備中高梁駅から観光乗合タクシー(要予約・片道1,000円)で8合目のふいご峠まで約10分、ふいご峠から天守まで徒歩約20分。乗合タクシーは前日17:00までに高梁市観光案内所(0866-22-8666)へ電話で予約。備中高梁駅発 10:00/11:30/13:00/14:20、ふいご峠発 11:50/13:20/14:40/16:10(2026年10月時点)
見どころ天守が現存する唯一の山城。国の重要文化財の天守・二重櫓・土塀、岩盤の上に築かれた石垣、天守内の囲炉裏
御城印・スタンプ御城印とお城カードは本丸の入城券の窓口(券売所)で販売。日本100名城スタンプ(No.68)も券売所に設置(2026年10月時点)
所要時間の目安ふいご峠から天守までの登りが約20分。天守と二重櫓をまわってふいご峠に戻るまで、1時間半ほど(大松山城跡は含まず)
備考車の場合、登城整理バスの運行日は城見橋公園駐車場からバスに乗り換え。運行しない日はふいご峠駐車場まで車で上がれます(2026年9月から有料)。雲海は9月下旬〜4月上旬の早朝(特に10・11月)に見られることがあり、雲海展望台からの眺めが有名です(2026年10月時点)
ひとりさんぽメモ乗合タクシーは前日17時までの予約制で、当日は駅の観光案内所で受付するだけ。10時の便で上がって11時50分の便で戻ると、現地で過ごせるのは1時間半ほどです。天守と二重櫓はゆっくり見られましたが、大松山城跡まで足をのばすなら、遅めの便で戻るのがよさそう。ふいご峠からの道は山道なので、歩きやすい靴で。雨の日は特に足元が滑りやすいです。備中高梁駅にはスタバがあって、早く着いたときの時間調整にも、帰りの一杯にも助かりました。
タイトルとURLをコピーしました