お城めぐり:岡山城(2026年10月)

高い石垣の上にそびえる岡山城天守 お城めぐり
高い石垣の上にそびえる岡山城天守
高い石垣の上にそびえる岡山城天守

丸い石を積んだ石垣のとなりに、角がぴしっとそろった石垣。時代が違うと、石垣の見た目もこんなに違うんだ・・・と、ずっと見比べていた岡山城でした。雨が降ったりやんだりの中、地面の下に眠っていた石垣にも会えて、やはり今日も最高でした。

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岡山城ってどんなお城?

岡山城は、豊臣家の五大老のひとり・宇喜多秀家が1597年ごろに築いたお城です。黒い板張りの外観から「烏城(うじょう)」とも呼ばれています。天守は戦災で焼けてしまい、いまの天守は1966年に再建されたもの。

木々の向こうに見える岡山城天守
木々の向こうに見える岡山城天守

本丸は、天守のある「本段」、月見櫓のある「中の段」、そのまわりの「下の段」に分かれています。城主が代わるたびに広げたり補強したりしてきたので、場所によって石垣の積み方が違うんだそう。現地の看板にも、岡山城は「石垣の博物館」と呼ばれていると書かれていました。

本丸の配置がわかる岡山城案内の看板
本丸の配置がわかる岡山城案内の看板

路面電車で岡山城へ

岡山駅前から路面電車で向かいます。岡山駅前は始発なので、前からも後ろからも乗れました。ほかの電停では後ろから乗って前から降りる、ICカードは乗るときと降りるときにぴっ。それでOKです。

やってきたのは、ピンクの花柄の電車。かわいいの🌸

ピンクの花柄の路面電車
ピンクの花柄の路面電車

城下(しろした)で降りて、地下道の「しろちか」を通り抜けて岡山城方面へ。この日は曇りと雨で、降ったりやんだり。傘をさしたり閉じたりしながら歩きます。

川沿いに出ると、対岸は後楽園。川への写り込みが美しい。後楽園と岡山城の分かれ道で、今日は右の岡山城へ。

川面に映る後楽園側の木々
川面に映る後楽園側の木々
後楽園と岡山城の方向を示す標識
後楽園と岡山城の方向を示す標識

石垣ってずっと見ていられる

犬島から来た石と、見つからない刻印

廊下門から月見櫓にかけて続くのは、小納戸櫓下(こなんどやぐらした)の石垣。看板によると、瀬戸内海に浮かぶ犬島から切り出したとみられる石が積まれていて、刻印(石工さんたちの印)も見られるんだそう。

小納戸櫓下の石垣の案内板
小納戸櫓下の石垣の案内板

犬島なんだね!!!!!と、ひとりで盛り上がって刻印を探しましたが・・・見つからず。

それでも、石の形や組み合わせをじっと見ていると飽きません。石垣ってずっと見ていられる。高い石垣の上には月見櫓。1620年代に建てられた実物の櫓で、国の重要文化財です。

石の表面に、四角いくぼみが3つ並んでいるのも見つけました。この穴、好きなんですよね。なんていうんだっけ・・・と思ったら、石を切り出すときにあけた「矢穴(やあな)」でしたね。

石に三つ並んだ矢穴
石に三つ並んだ矢穴

丸い石垣と直角な石垣

中の段の南西部では、時代の違う石垣が隣り合っています。あまり加工していない丸っこい石をゆるい角度で積んだ石垣は、小早川秀秋が築いて、次の池田忠継の時代に直したもの。そのとなりの、四角く加工した石できっちり積んだ石垣は、1620年代に池田忠雄が築いたものです。

積み方の違う石垣が隣り合う中の段南西部
積み方の違う石垣が隣り合う中の段南西部

丸い石垣と直角な石垣。時代が違うんだね!こっちとあっちとそっち、と見比べながら何枚も撮りました。

すぐそばには「落石等にご注意」の看板。それはほんとにそう。もしかして石垣眺めるときってヘルメットいるのかな・・・(笑)古い石垣なので、少し距離をとって見学します。安全第一。

落石等にご注意の看板
落石等にご注意の看板

本段の東側では、宇喜多秀家が築いた石垣の角に、小早川秀秋が石垣を継ぎ足した跡が残っています。看板の見出しは「宇喜多と小早川、境目がわかるかな」。

南東部には、宇喜多秀家が1597年までに築いた高石垣も。一部が埋まっていて、本来の高さは15.6mもあるそう。角は岩盤の上に載っているとのことで、根元の大きな岩を見て「たぶんこれ」。

地面の間取りと、黒い天守

中の段の表書院(おもてしょいん)跡は、藩の政治が行われていた場所。建物は残っていませんが、地面に線で間取りが描かれていて、「近習詰所」「台所」などの部屋の名前も書いてあります。

表書院の案内板
表書院の案内板

こうやって書いてくれてるの、ありがたい!リアルままごとみたいでちょっと楽しい!!!!

地面に線で描かれた表書院跡の間取り
地面に線で描かれた表書院跡の間取り

そして天守へ。黒い外壁に金色の飾り。かっこいいね〜!近くで見上げると、結構大きく感じました。天守が載っている石垣も宇喜多秀家が築いたもので、上から見ると不等辺五角形をしているんだそう。

天守台の石垣の角と天守
天守台の石垣の角と天守

天守の中は資料館と売店です。スタッフの方に聞いたら、売店だけの利用もOKとのことだったので、今回は売店で御城印と名城カードを購入。御城印を天守の前にかざして、記念にパチリ。

天守を背景にした岡山城の御城印
天守を背景にした岡山城の御城印

地中に眠っていた石垣

岡山城では、地面の下に埋もれていた石垣も見ることができます。

ひとつめは、中の段で見た鋭い角の石垣。江戸時代のはじめに中の段を北へ広げたときに埋め込まれて、1993年度の調査で見つかったものだそう。角の角度は70度。すごいね、これ。

ふたつめは、中の段の西側にある「築城時の石垣展示」。階段を下りると、宇喜多秀家が築いた石垣を間近で見られます。

帰ろうと思ってもう一度地図を見直してみたらここだけ見逃していたことが発覚。すぐに戻りました。人が誰もいなくて、下に降りるのも少し怖い。なんだか、空気がそこだけ少し違った感じがしました。階段の脇には、石垣を埋めた土の断面も展示されています。

地下展示で見られる中の段西辺の石垣
地下展示で見られる中の段西辺の石垣
石垣を埋めた造成土の断面と地上への階段
石垣を埋めた造成土の断面と地上への階段

まとめ

最後、最後と言いつつ、地面に描かれた「竃(かまど)」の表示を見つけて、これが最後・・・(笑)

表書院跡の地面に示された四つの竃
表書院跡の地面に示された四つの竃

岡山城は思っていたより広くて、ぐるっと回るのに時間がかかりました。帰りも城下から路面電車。乗ったらすぐに降りる感じで、もう少し揺られていたかったな〜。

帰りの路面電車の車内
帰りの路面電車の車内

時代の違う石垣を見比べたり、石がどこから来たのかを知ったりして、瀬戸内の島に残る石丁場(いしちょうば・石を切り出した場所)にも行ってみたくなりました。まずは調べるところから。今度は後楽園も含めて、もっとたくさん回りたいと思います。

おまけ:前日の夜の駅弁

前日の夜は、岡山の駅弁「桃太郎の祭ずし」をいただきました。桃の形をしたピンクの容器に、海老やお魚、錦糸卵がのったお寿司です。

岡山城 基本情報
所在地岡山県岡山市北区丸の内2-3-1
料金天守 大人(15歳以上)500円、中学生以下無料(2026年4月改定)
開館・開城時間9:00〜17:30(最終入場17:00)※イベント開催時は変更の場合あり
休館・休城日12月29日〜31日
アクセスJR岡山駅前から路面電車(東山行き)で「城下」下車、徒歩約10分
見どころ月見櫓(国の重要文化財)、時代の違う石垣の見比べ、地中に残る石垣の展示2か所、表書院跡の地面の間取り表示
御城印・スタンプ御城印・名城カードは天守地下1階の売店「金烏城商店」で販売。日本100名城スタンプ(70番)は天守地下1階の受付付近
備考本丸(烏城公園)は24時間開放されています。入館料が必要なのは天守です(2026年10月時点)
ひとりさんぽメモ本丸は思っていたより広く、石垣の案内板を読みながら歩くと時間があっという間に過ぎます。天守内の売店は、スタッフの方に確認したところ売店だけの利用もできました(2026年10月時点)。中の段西側の「築城時の石垣展示」は見逃しやすいので、本丸の地図で場所を確かめてから歩くと安心です。雨の日は石段や地下展示の階段が濡れているので、足元に気をつけて。
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