
朝11時に始まって、終わったのは夜8時すぎ。『仮名手本忠臣蔵』を大序から七段目まで、じゃがりこ片手に完走しました。長かった。でも、やはり今日も最高でした。
仮名手本忠臣蔵ってどんな演目?
いわゆる「忠臣蔵」。赤穂浪士の討ち入り事件をもとにした物語で、人形浄瑠璃の三大名作のひとつと言われています。全十一段の大作なので、ふだんは一部だけ上演されることが多いのだけど、今回は国立文楽劇場の開場40周年記念ということで、大序から七段目までを第1部・第2部に分けて通し上演。せっかくの機会なので、思い切って1日で両方観ることにしました。

第1部は11時開演で大序から四段目まで。第2部は16時開演で、『靱猿』のあと五段目から七段目まで。終演は夜8時すぎ。われながらよく観たなと思う。
通し観劇のリアル

正直に言うと、体力的には結構きつい(笑)
歌舞伎座みたいに「幕間はお弁当をガッツリ!」という感じでもなく、ロビーはサンドイッチくらいの軽食の空気感。わたしは幕間に近所のコンビニへ脱出して、じゃがりこを買い食いしました。お菓子で栄養補給するおとな。劇場のすぐ近くにコンビニがあるのは、通し観劇にはほんとうにありがたい。
息をするのを忘れた、判官切腹
いちばん印象に残ったのは、四段目「塩谷判官切腹の段」。
劇場内がほんとうに静まり返って、わたしも息をするのを忘れるくらい緊張しました。人形なのに、いや人形だからこそなのか、あの張りつめた空気。客席全体がひとつになって固唾をのんでいる感じは、通しで物語を追ってきたからこその重みもあった気がします。
緞帳も楽しい国立文楽劇場

国立文楽劇場は、緞帳も見どころのひとつ。この日は何種類もの緞帳を見ることができました。開演前や幕間に「次はどれかな?」と眺めるのも楽しい時間。わたしのお気に入りは松の緞帳です。豪快なのに品があって、ずっと見ていられる。


ふわふわしちゃう劇場ロビー

1階には開場40周年記念の顔ハメパネル(二人三番叟)がありました。顔、はめたかった・・・(これだけはひとりだと楽しめないやつ!)あと、玄関を入ってすぐのところには、忠臣蔵の登場人物がずらりと並んだイラスト看板も。

劇場に行くといつも舞い上がってふわふわしてしまって、あとから「もっとちゃんと見ればよかった〜」と後悔するものです。歌舞伎座や南座ほど頻繁には来られない劇場だから、なおさら。次はもう少し落ち着いて、ロビーも探検したい。(たぶん次も無理です)
まとめ
大序から七段目まで駆け抜けた約9時間。疲れすぎて、終演後、お手洗いに携帯電話を忘れました。
すぐに気づいて取りに戻り、中に入りそうになったマダムを「すみません!携帯電話忘れました!」と全力で止めるわたし。「あらあらまぁ、それは大変ね〜」と余裕のマダム。9時間の忠臣蔵は、確実にわたしの脳の容量を超えました。
それでも、通しで観る忠臣蔵は格別でした。次に通し上演に出会ったら、また性懲りもなく完走します!次も楽しみです。

