三月大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵(2025年3月)

三月大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵(2025年3月) 歌舞伎
青空に映える歌舞伎座
青空に映える歌舞伎座

通し狂言『仮名手本忠臣蔵』を、昼は西側の桟敷席で、夜は2階東側のお席で。朝11時から夜9時すぎまで、まるっと忠臣蔵に浸かった贅沢な一日になりました。やはり今日も最高でした。

仮名手本忠臣蔵ってどんなお話?

『仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』は、江戸時代に実際に起こった赤穂浪士の討入り事件をもとにした物語。主君の無念を晴らすため、大星由良之助はじめ四十七士が仇討ちを果たすまでを描く、全十一段の大作です。歌舞伎三大名作のひとつに数えられています。

三月大歌舞伎のポスターと配役表
三月大歌舞伎のポスターと配役表

この月の歌舞伎座は、松竹創業130周年を記念して三大名作を一挙上演する企画の、その第一弾。『仮名手本忠臣蔵』が昼夜通しで上演されました。歌舞伎座での通し上演は約12年ぶりだったそう。配役もAプロ・Bプロの2通りという豪華さで、わたしが観たのはBプロ。昼の部は「大序」「三段目」「四段目」「道行旅路の花聟」という物語の前半、夜の部は「五段目・六段目」「七段目」「十一段目」と、討入りまでの後半戦です。

絵看板を全段ながめてから開演

絵看板の全景
絵看板の全景

開演前のお楽しみは、正面に並ぶ絵看板。今回は通し上演ということで、大序から十一段目までずらりと勢揃いしていました。一枚ずつ順番にながめていくと、それだけで物語をひとまわりした気分に。ここまで揃った絵看板を見られる機会はなかなかないので、開演前からじっくり堪能しました。

絵看板を別角度から
絵看板を別角度から

血気盛んな若狭之助と、迫力の由良之助

開演前の場内と定式幕
開演前の場内と定式幕

しょっぱなの大序から、右近さんの桃井若狭之助が最高でした。師直にネチネチいびられて、今にも刀に手をかけそうな血気盛んな若殿ぶり。若さと熱がそのまま伝わってきて、一気に物語の世界に引き込まれました。

そして四段目、松緑さんの大星由良之助。判官切腹からの城明け渡し、あの迫力はすごかった・・・。静かな場面なのに、目が離せませんでした。やっぱり松緑さん素敵。

桟敷席でお弁当、次の幕間でめでたい焼き

桟敷席のテーブルにお弁当と緑茶
桟敷席のテーブルにお弁当と緑茶

今回は西側の桟敷席。お席のテーブルで、予約しておいた桟敷用のお弁当をいただきました🍱お造りやお寿司の入った二段のお膳で、目にも楽しい。幕間ぎりぎりまで食べ続けて、ごちそうさまでした。

そして次の幕間には、めでたい焼き🐟お弁当とめでたい焼き、どちらもあきらめない二段構えです。通し狂言は幕間が複数あるので、こういう作戦が立てられるのがうれしいところ(笑)

幕間のめでたい焼き
幕間のめでたい焼き

ロビーで待って、夜の部へ

チラシと2階東側からの場内
チラシと2階東側からの場内

昼の部が終わったら、ロビーで少し待って、そのまま夜の部へ。お席は桟敷から2階東側へお引越しです。夜の部はさらに内容が濃いから楽しみすぎる!とワクワクしながらの待ち時間でした。

わたし的討ち入りは、一力茶屋

夜の部でいちばん楽しみにしていたのが、七段目の祇園一力茶屋の場。大好きな七之助さんのおかると、大好きすぎる仁左衛門さんの由良之助ともなれば、もう最高すぎる組み合わせ。ある意味、これがわたし的討ち入りです(笑)

チャリ場(コミカルな場面)もありつつ、シリアスな腹の探り合いもありつつの、盛りだくさんの一幕。この一幕だけで独立して上演できるだけのドラマがあるよなぁと改めて思うけれど、通し狂言だと勘平の流れが新鮮なまま一力茶屋に入るので、思い入れがぜんぜん違いました。

怒涛の十一段目

そして本物の(?)討入り、十一段目。とにかく迫力と気迫がすごくて、息をするのを忘れるくらい。役者さんの気合いがみなぎって、客席の空気が薄くなるような感覚でした。怒涛のうちに、あっという間の幕切れ。楽しみにしすぎていた分、ほんとうに一瞬でした。

まとめ

朝の絵看板から夜の討入りまで、物語の始まりから結末までを一日で見届けた忠臣蔵漬けの一日。江戸の芝居見物ってこんな気分だったのかなあという想像が、ぐっとリアルになりました。

『仮名手本忠臣蔵』は続きが気になるお話なので、通し上演に出会えたら、体力と相談しつつ、ぜひ昼夜セットで。討入りまで見届けた達成感は、ひとしおでした。

松竹創業百三十周年「三月大歌舞伎」通し狂言 仮名手本忠臣蔵 公演情報
公演期間2025年3月4日(火)〜27日(木) ※休演: 10日(月)・18日(火)
劇場歌舞伎座(東京・東銀座)
開演時間昼の部 11:00 / 夜の部 16:30
演目昼の部=大序・三段目・四段目・道行旅路の花聟 / 夜の部=五段目・六段目・七段目・十一段目。配役はAプロ・Bプロの2通り。
上演時間昼の部 11:00〜15:40 / 夜の部 16:30〜21:02(2025年3月3日時点の予定)
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