METライブビューイング『トゥーランドット』(2026年9月)

PARKS CINEMAの屋外看板と映画ポスター その他

ごりごりのオペラが観たい。そんな気分で選んだのが、METライブビューイング「アンコール上映2026」の『トゥーランドット』でした。

わたしのいう「ごりごりのオペラ」とは、舞台も衣装も絢爛豪華で、有名なアリアが必ず1曲はあって、最低でも1人は死人が出ること😂 あらすじはある程度知っているこの作品を、今回は初めてのなんばパークスシネマで楽しんできました。

迷いながら、初めてのなんばパークスシネマへ

PARKS CINEMAの屋外看板と映画ポスター
PARKS CINEMAの屋外看板と映画ポスター

なんばには普段あまり行かないので、広い地下と人の多さに、普通に迷子になってしまいました。「エレベーターで8Fまでお上がりください」の案内を見つけたところで、ようやくホッとひと息。映画館に着くまでが、ひと苦労です・・・。

なんばパークスシネマの8階行きエレベーター案内
なんばパークスシネマの8階行きエレベーター案内

無事にチケットを手に入れ、開場までは館内を散策しました。シネマ歌舞伎とMETのチラシコーナーには、南座の團十郎さんのチラシも。オペラを観に来ても、やっぱり歌舞伎のものには目が留まります。かぶきにゃんたろうの看板も見つけて、ここにもいた! いてくれてほっとするわ。ちいかわたちの映画看板もあって、かわいい❤️

かぶきにゃんたろうの月イチ歌舞伎案内看板
かぶきにゃんたろうの月イチ歌舞伎案内看板
舟に乗ったちいかわたちの映画看板
舟に乗ったちいかわたちの映画看板

チケットを見せて入場し、さらにエスカレーターで向かったスクリーン9は、全席プレミアム仕様。最後列だけ少しずれた配置で、画面を少し見下ろす感じでした。座り心地は、正直そこまでよくはなかったかなぁ。でも、シートの横に荷物を置けるスペースがあって、隣に誰かが座っていても気にならなさそうです。

なんばパークスシネマのスクリーン9入口
なんばパークスシネマのスクリーン9入口
スクリーン9の最後列から見た客席とスクリーン
スクリーン9の最後列から見た客席とスクリーン

上映は約3時間25分。入口をくぐった先のエリアにはお手洗いがあり、途中の休憩も2回あります。この2回というのが、地味にありがたい🥺 お手洗いに行ったり、もらったタイムスケジュールを読み返したりしていると、休憩もあっという間でした。

観たかった華やかさと、フィナーレへの高揚感

今回の『トゥーランドット』は、フランコ・ゼフィレッリ演出による2019–20シーズンの収録版です。

舞台も衣装も、もう「きらびやかー!」のひと言。これでもかというほど豪華で、どこを切り取っても美しい。大きな画面に加えて、音も大音量で迫力たっぷり。映画館で観た意味あるわーと、大満足です。

なかでも感動したのは、やっぱり「誰も寝てはならぬ」でした。ただ知っている曲が聴けたというだけではなく、「いよいよここからフィナーレに向けて、怒涛の展開が始まるのね〜!」というワクワク感とドキドキ感。物語を追ってきたところで聴くあの曲には、そんな高揚感が重なりました。

二人の愛に心が動いても、リューのことは気になる

ここからは結末にも触れます。

わたしには、トゥーランドットがすっごい硬い殻に閉じこもったお姫様に見えました。知らない人をすべて寄せ付けないけれど、本当は外に出たくてしょうがなかったんじゃないかなぁ。愛されたいし、愛したかった。でも、裏切られたらと思うと動けない。そんな臆病な人だったのかも、と勝手に思いました。それにしても、あの心変わりの早さ・・・一目惚れしてたんちゃうのん?😂

そんな彼女に向かっていくカラフは、「愛の人」。名前を言う、言わないという攻防の中で、自分から名前を教えようとするところが、すごーーーーく好きでした。理由はうまく言えないけれど、そこが二人の愛の始まりのように感じたんですよね。

ただ、その二人を観ていると、リューのことが引っかかります。カラフが幸せなら、自分もハッピー。彼女には、そんな思いがあったのでしょう。それでも、亡くなったあとには、カラフがもう少しリューに寄り添ってくれたら、わたしもハッピーなんだけども・・・。

次に観たいオペラは、思いがけない名前から

そんな『トゥーランドット』の鑑賞に、もうひとつ思いがけない発見がありました。上映の案内映像で、ウィリアム・ケントリッジの名前を見つけたんです。

ふぇっ?!

大好きなケントリッジが、オペラの演出もしていたなんて・・・。短い映像だったので、どんな舞台かもわからないまま、驚いているうちに終わってしまいました。

ケントリッジとの出会いは、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリーでの個展でした。木炭で描いては消し、また描いて物語を進めていくアニメーション。その雰囲気や作風が、すごく好きなんです。

南アフリカのアパルトヘイトなどをテーマに扱う作品自体、とても重たい内容ですが、テーマと制作スタイルを重ねて考えると面白い。言葉にするのは難しいのですが、今は過去を塗り替えながら続いていくけれど、過去が完全になくなるわけではない。絵に残る痕跡にも、歴史や人生の「時」が積み重なっているように感じます。そこが、またいいんですよね。

そんなケントリッジがオペラではどんな世界を作っているんだろう。観てみたいし、彼の世界観を観劇したい!😭

帰り道、なんばパークスの入口では、黄色と赤のハイビスカスがとっても綺麗でかわいかった〜🌺 ごりごりのオペラを楽しんだうえに、次に観たいものまで見つかった一日です。

なんばパークス入口の黄色いハイビスカス
なんばパークス入口の黄色いハイビスカス
なんばパークス入口の赤いハイビスカス
なんばパークス入口の赤いハイビスカス

ちょうどMETライブビューイングでは、20周年記念「あなたが選ぶベスト・オペラ♪」を開催中。181作品から3作品を選べるので、わたしはケントリッジ演出の『鼻』『ルル』『ヴォツェック』に投票しました!知らなかったのは悔しいけれど、アンコール2027で観られたらいいなぁ。

20周年記念「あなたが選ぶベスト・オペラ♪」公式案内

『トゥーランドット』作品紹介

METライブビューイング『トゥーランドット』上映情報
作品プッチーニ『トゥーランドット』2019–20シーズン(MET上演:2019年10月12日)
指揮・演出指揮:ヤニック・ネゼ=セガン/演出:フランコ・ゼフィレッリ
主な出演クリスティーン・ガーキー、ユシフ・エイヴァゾフ、エレオノーラ・ブラット、ジェイムズ・モリス
上映時間3時間25分(休憩2回)
上映館なんばパークスシネマ(大阪市浪速区難波中2-10-70 なんばパークス8階)
上映日程アンコール上映2026:9月12日・15日・16日 各11:30開映(本作品の上映は終了)
上映時料金一般3,200円/学生2,100円(税込)
タイトルとURLをコピーしました