八月納涼歌舞伎 観劇記録まとめ(2026年8月)

大雨の夜の歌舞伎座と赤い提灯 歌舞伎

定額制観劇サービスを利用して、歌舞伎座へ何度も通った八月。第一部・第二部・第三部をひととおり観て、また観て、第一部にいたっては3回。自分でもどうかしてるぜ!って思うんですけど、3回目には3回目の楽しみがあるのです(笑)

お芝居はもちろん、お席のこと、幕間のごはん、開演前の寄り道まで・・・観に行った順番に、八月の歌舞伎座を振り返ってみます。

第三部・初日|2階桟敷席から始まった八月

最初に観たのは、八月納涼歌舞伎・第三部の初日。定額制観劇サービスで、まさかの2階東桟敷席が取れました。ダメ元でも聞いてみるものですね〜。

開演前には花篭で鉄火丼を。マグロがたっぷりで、ご飯もぺろり。デザートはメロン様でした。初日ののぼりが立つ歌舞伎座を眺めて、出演者のうちわ展示を見て、桟敷席へ。舞台の「まわり」だけでも、すでにこんなに楽しい。

玉三郎さんの『雪』『残月』では、しんと静まり返った客席で見入ってしまいました。今度は1階席からもう一度観る予定もあったので、楽しみがまだ残っているのも嬉しかったです。

第一部・初回|幽霊よりも人間がこわい

定額制2回目は、第一部の『怪談 牡丹燈籠』。2階最前列の、かなーーーーり上手側のお席でした。舞台は少し遠いけれど、花道の七三も見える。意外と悪くないではないですか。ただし、わたしにはオペラグラス必須です。

怪談なので当然こわいのですが、幽霊よりも人間の欲深さのほうがこわい。そして伴蔵の巳之助さんと、お峰の右近さんの掛け合いには大笑い。右近さんの間合い、ほんとどうなってるんでしょう。何でもない一言がおもしろいの、ずるい。

辰之助さんのお露は、こわいはずなのにかわいくて目が離せませんでした。暗い場面が多いので、もう少し見せてほしい……でも幽霊だし、仕方ないのか(笑)

第二部・初回|笑って、うちわを見て、めでたい焼き

第一部から続けて、定額制3回目の第二部へ。『らくだ』の勘九郎さんと幸四郎さんが、もう最高でした。面白い人と面白い人が一緒にお芝居をしたら、そりゃ面白い。何回でも笑いたい。

この回は東桟敷席。舞台に近い位置より、少し離れた位置のほうが見やすいかも、という発見もありました。同じ東桟敷でも、座る場所で違うんですね。

そして、役者さんたちの手描きうちわ。染五郎さんのうちわが、言いたいことを箇条書きにした報告書みたいで、じわじわおもしろかったです。開演前にはめでたい焼きも。お餅が入っているの、毎回思うけれど罪深い。おいしすぎるのよ🥺

第一部・2回目|結末を知っているからこそ

2回目の『怪談 牡丹燈籠』は、花道真横の前から6列目で。1回目は物語を追うのに精一杯だったのですが、今回は伴蔵とお峰の心の揺れが、じんわり見えてきました。

まだお金がなくても幸せだった頃の、ふたりの掛け合い。その後を知っているからこそ、あの時間が愛おしい。笑える場面なのに、初めて観たときとは少し違う気持ちになりました。

幕間は東京吉兆の「葉月之御膳」。ひと品ひと品おいしくて、のんびりいただいていたら、客席に戻る時間がぎりぎりに。お芝居も大事ですが、ごはんも大事なイベントなのです。時間配分は、もう少し学びたいところ(笑)

第二部・2回目|また笑って、今度は涙も

続いて、2回目の第二部。『らくだ』は、もう一度観てもやっぱり笑いました。勘九郎さんの久六、幸四郎さんとのやりとり、長三郎さんのかわいさ。わかっていても楽しいものは楽しい。

そして『鬼神のお松』。七之助さんが切なすぎて、花道のお姿を見ていたら涙が出てしまいました。この回も花道横の6列目。舞台が見やすいうえに、花道の七之助さんを間近で拝見できて、眼福でした。いつ見ても素敵。

『らくだ』であんなに笑ったあとに、この切なさ。同じ第二部の中で、気持ちが忙しすぎます。

第三部・2回目|わからなくても、綺麗だと思った時間

もう一度観た第三部では、『舞鶴雪月花』の勘太郎さんと長三郎さんの松虫に、また目を奪われました。おふたりの尊さ、無限大。勘太郎さん、また成長されている気がする……。

玉三郎さんの『雪』『残月』は、正直、十分に理解できているとは言えません。でも、とにかく綺麗。『残月』で背景の色が変わる場面も不思議で、見入ってしまいました。綺麗だな〜、の先にあるものも、もっと知りたいです。

ちなみに第三部は花道をほとんど使いません。せっかく花道近くのお席だったのに(笑)それでも勘太郎さんを間近で拝見できた場面は嬉しくて。同じお席の近くでも、演目が違うと楽しみ方も変わるんですね。

第一部・3回目|今度は表情と間合いをじっくり

そして、3回目の『怪談 牡丹燈籠』。定額制はこれで4回目です。今回は2階上手側の2列目から、オペラグラスで右近さんの表情をじっくり拝見しました。

展開がわかっているので、「お、いよいよ、くるぞ〜」と待ち構えて観られるのが楽しい。ほんの一言、ちょっとした間合いで客席を笑わせる右近さん。けんけん、やっぱり最高すぎるのよ。

乳母お米を演じる尾上緑さんを、ようやくじっくり拝見できたのもこの回でした。役者さんの表情だけでなく、客席がどこで笑うのかまで気になってくる。3回目になると、自分の見ているところも変わっていました。

幕間は花篭の花車膳、終演後は銀座でお茶。同じお芝居を観ていても、そのまわりの過ごし方まで含めると、毎回違う一日です。

何度通っても、楽しみがありました

初めて観たときは物語を追い、もう一度観ると人物の気持ちが気になり、3回目には表情や間合いまでじっくり。同じ公演を繰り返し観る楽しさを、たっぷり味わった八月でした。

お席を変えてみたり、幕間のごはんを楽しんだり、うちわ展示の前でにやにやしたり。定額制観劇サービスのおかげで、歌舞伎座に通うハードルがぐっと下がったのもありがたかったです。

やはり今日も最高でした。何回通っても、結局これです(笑)

八月納涼歌舞伎 公演情報
公演名八月納涼歌舞伎
劇場歌舞伎座
公演期間2026年8月2日〜26日
形式三部制
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