イズミ・セクシーが、銀幕デビュー。「気ままに乱ジェリー」を観ていたわたしとしては、これはもう行かねばならぬ案件です。やはり今日も最高でした。
ブルーボーイ事件ってなに?
YouTubeの「ないもんチャンネル」、その中の「気ままに乱ジェリー」が好きで。枝豆順子さんがいちばん好きなんだけど、もちろんイズミ・セクシーも頬紅チーコも好き。そのイズミ・セクシーが映画に出るというので、いそいそと観に行ってきました。日比谷で、夜の回。

『ブルーボーイ事件』は、1960年代に実際に起きた事件をもとにしたオリジナル作品。当時「性別適合手術」が違法とされていた時代に、手術を行った医師が逮捕され、その裁判を軸に物語が進みます。監督の飯塚花笑さんをはじめ、主演の中川未悠さんなど、トランスジェンダー当事者の方々が参加して作られた映画なんだそう。
事件のことは知っていたので、調べてから行きました。が、その「調べた」だけでは足りなかったことに、あとで気づくことになるのです。
知らずに観ていた、ということ
主演の中川未悠さんを拝見するのは初めてでした。
観ている間、わたしは「少し身長が高い女性を選んだのかな」なんて思っていて・・・。女性らしくて、いやもう女性そのもので、「映画だから仕方ないけど、ちょっと説得力ないかもな〜」なんて、失礼ながら思ったりもしていたんです。
中川さんがトランスジェンダーの方だと、わたしは知らずに観ていました。後から知って、ああ、そういうことか、と。そのくらい自然で、女性だった。
これは事前に知っておきたかったな〜というのが正直なところ。知っていたら、また違う観え方ができたと思うので。いや、わかってる、調べてない私が悪い。
時代を感じる、あの空気
室内で当たり前にタバコを吸っていたり、登場人物たちの着ている洋服だったり。画面の端々から、時代がにじんでいました。
考え方も、どちらかというと男尊女卑の空気があったりして、いまの時代からは考えられない雰囲気。トランスジェンダーへの理解は、もちろん欠けていただろうこともよくわかります。
でも、その時代の中でも、悩み苦しんでいた人がたくさんいたこと。そして、そんな時代でも少なからず理解のある人がいたこと、力になろうと奮闘した人がいたこと。裁判を通して、見たくないものも見えてしまうけど、本当に見ないといけないものが見えてくる、そんな人々の葛藤や苦しみが画面上にはたしかにありました。
まとめ
観終わって、エスカレーターに乗っていたとき。後ろに、同じ映画を観たらしいトランスジェンダーのお二人が立っておられました。
「みんなめちゃくちゃ良かった〜!でもあの弁護士?ちょっと違うかも〜〜〜。なんかちょっとずれてんのよね〜。」
率直なご感想が、ふと耳に届いてきて・・・わたしのお耳、ダンボちゃん
わたしはトランスジェンダー当事者ではないので、この映画について当事者として語ることはもちろんできません。でも、当事者の方が当事者を演じた映画を、当事者の方が観て、こんなふうに笑いながら、本音で語り合っている。その光景が、なんだかいちばん心に残ったのでした。
あと、アー子(イズミ・セクシー)、めっちゃよかった

